レベルは86/84(+2)で、準オープンの平均的なレベルより2高く、
ペース度は1.88(4.4)=−2.49で平均よりやや低い程度です。
準オープンクラスともなると競走能力は大体安定していますから、スピード指数上位の馬を
中心に馬券を組み立てていけばいいのですが、このレースはハンデ戦です。
ハンデ戦では実力がやや足りない馬でも斤量に恵まれて好走する可能性があるので、
斤量調整値に注意しなければなりません。
さて出走表を見渡してみると、この条件の短距離戦を3着、2着と好走している
11番ナリタダイドウが、今回57.5キロのトップハンデです。
この斤量自体は好走したときの57キロから0.5キロしか重くなってませんので、
さほど問題にはならないでしょうが、他の馬が実力以下に評価されていて
軽いハンデだったりすると、先着されてしまう心配も出てきます。 他の馬を見てみましょう。
92、90、88と3走連続で好指数を出している6番アイティースワローですが、
ハンデは56キロとむしろ前走より軽くなっています。
これならこの馬を中心に、と考えてしまいそうですがちょっと待って下さい。
アイティースワローはこの5走すべて1000mから1200m戦ばかりを使っていて、
今回は直線の長い京都外回りコースでの1400m戦ですから息が保つかどうか、少し不安です。
有力馬の一頭には違いありませんが距離に不安があるとも言えます。
そのアイティースワローと前走、同タイム4着だった10番キョウワダイキチも
1キロ軽くなって出走していますが、5走前に中京の1800mを勝っていますし、
近走1400mや1600mを使われているので前走の1200mはこの馬にとって
むしろ短いくらいでした。1400mという距離だけで考えるならアイティースワローより
こちらの方が向いていると言えるでしょう。ただ、指数が安定しているとは言い難いので前走通り走れるのかが問題です。
秋以降の3、4歳混合戦の場合、古馬に比べて3歳馬は斤量が優遇されていますから、クラス慣れしているわりにいつまでも勝てない古馬よりも、上昇度で優る3歳馬が
古馬をまとめて負かしてしまう局面も考えられます。
ここでは15番ユノピエロと14番イケハヤブサがともに前走1000万条件を
勝ち上がってきており、このメンバーに入っても上位争いが出来る指数を持っています。
この他ではケイエスグッドワンも前走朱鷺ステークスの指数が高いのですが、
この馬は3ヶ月の休み明けです。成長の止まった古馬の場合、通常休み明けの馬は
順調に使われている馬よりも能力を多少割り引いて考えなければなりません。
そろそろ結論に入ります。上位の馬たちはどれも甲乙つけ難いので、
ここは軸を固定しないボックス馬券で狙うのがいいでしょう。
15番ユノピエロ、14番イケハヤブサ、11番ナリタダイドウ、10番キョウワダイキチ
の4頭を ボックスで買うことにします。
結果はゴール前、ナリタダイドウ、キョウワダイキチ、イケハヤブサの叩き合いを
内からイケハヤブサが交わしたところがゴール。
1着イケハヤブサ、2着にキョウワダイキチ、3着ナリタダイドウと入線して
単勝660円、馬連3020円の好配当でした。
4着ユノピエロ、5着タックンですから、ほぼスピード指数どおりの決着と言えます。
このレースの様にスピード指数が高くても実際のレースではハンデの影響、
休み明けやペースの違いなど様々な要素で思わぬ穴馬が台頭したり、
実力馬が持てる力を発揮できなかったりします。 |