松前特別は函館芝2600m、7頭立てで行われたため−27という、1000万下にしてはかなりのスローペースになりました。このため前走の500万下からかなり指数が下がっています。しかし、14という高い上がり指数を出していますから調子が落ちているわけではありません。むしろ指数は低くても決め脚のあるタイプということで要注意の一頭だと言えます。
ペースと上がりは通常、天秤の両端のような関係にあり、ペースが遅くなれば相対的に上がりの決め脚勝負になります。もしも、スローペースであったにも関わらず上がり指数が低いようなら、何か他の要因によって指数が低下している、もしくは状態に疑問符が付く、と言えます。
ペース指数の計算式
{(基準タイム−上がり基準タイム)−(走破タイム−上がりタイム)}×距離指数=A
{馬場指数÷(距離指数+1)}×距離指数=B
{重量差×2÷(距離指数+1)}×距離指数=C
A+B+C=ペース指数
上がり指数の計算式
(上がり基準タイム−上がりタイム)×距離指数=D
馬場指数÷(距離指数+1)=E
(重量差×2)÷(距離指数+1)=F
D+E+F=上がり指数
スピード指数の計算式に比べると、ちょっと複雑ですね。これは斤量や馬場状態の影響を距離による速度比をもとにして上がり部分とそれ以外とに分けて配分しなけばならないからです。
また、ペース指数と上がり指数の和に80を加えたものがスピード指数ですから、どちらかを計算してスピード指数から差し引いて計算する事も出来ます。
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