決め脚が鋭い馬は追い込みが決まると鮮やかに見えますから、馬券の上でも人気になる事がよくあります。でも、その決め脚、すなわち上がり指数が高いか低いかは、実は
前半のペースに左右された結果なのです。
前半のペースが遅くなれば条件クラスの馬でも重賞クラスの上がり指数を発揮する事が可能です。
これはコスモプラズマという馬の成績です。
日付 |
レース名 |
斤量 |
距離 |
指数 |
ぺ-ス |
先行 |
上がり |
通過順位 |
後3F |
着順 |
011021 |
高雄特別 |
56 |
芝2000 |
72 |
-20 |
-14 |
12 |
JJJJ |
34.4 |
4着 |
010929 |
夕月特別 |
56 |
芝2000 |
71 |
-22 |
-16 |
13 |
JJIG |
34.0 |
7着 |
010909 |
野分特別 |
56 |
芝2000 |
84 |
-2 |
4 |
6 |
IIIG |
35.3 |
5着 |
010527 |
有松特別 |
57 |
芝1800 |
|
-3 |
1 |
6 |
JJII |
35.4 |
2着 |
夕月特別、高雄特別のプラス13、プラス12という上がり指数はこのクラスを勝ちきるのに充分なほど高いものですが、それは後方で脚をためているから出せる上がり指数で、ひとたびペースが上がると追走するだけで脚を使ってしまい、なかなか着順が上がりません。
この馬がプラス13という上がり指数で猛烈に追い込んできても、ペースに対応している先行集団はそれより前の位置でもっと速くゴールしてしまいます。
前走で目の覚めるような追い込みを見せたと言っても、それはペース次第なのです。
単純に上がり指数だけを比較して決め脚の優劣を考えても安定した結果は出せません。